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2012年9月15日 (土)

【映画見聞記 vol. 408】

【映画見聞記  vol.<br />
 408】
昨日は〈TOHOシネマズ みゆき座〉にて『サンセット大通り』を観ました。

売れない脚本家ギリスは、借金取りに追われ、大邸宅に逃げ込む。そこに住んでいたのは、かつてサイレント時代の大女優だったノーマ・デズモンド。

そんなノーマは再起をかけて、温めていた『サロメ』の脚本の手直しをギリスに依頼する。

ノーマは段々とギリスを好きになっていき、それに気付いたギリスは逃げようとするが…

先週観た『情婦』と同じくビリー・ワイルダー作品で、これまた『情婦』と同じく大学1年生の時に観て衝撃を受けた名作です。

グロリア・スワンソン扮するノーマ・デズモンドがゆっくりと階段を下りてくるラストに、思い切り鳥肌が立った事を、まるで昨日の事のように覚えております…ま、16年前なんだけどね。

ギリスを演じるのは、色男ウィリアム・ホールデン。さて、如何なもんでしょうか…

圧巻。お見事。

再見に耐えうる映画のクオリティとしては、こちらの方が『情婦』より上かな?

脚本もさることながら、屋敷の雰囲気や執事(←エリッヒ・フォン・シュトロハイム、完璧!)、風で鳴る不気味なオルガンなど、映画的興奮に満ちております。

でも、何と云ってもノーマ役のグロリア・スワンソン。

ご自身がサイレント時代の女優さんだったから、セルフパロディなのね?

過去の栄光に囚われ、禍禍しい輝きを放って見事。ほんのり怪奇色を漂わせており『何がジェーンに起ったか?』のベティ・デイヴィスに比肩する恐怖の名演。

此の物語のポイントは、ギリスを囲む2人の女。

往年の大女優ノーマ・デズモンドは美しいけれど年老いていて、ナンシー・オルソン扮する脚本家の卵ベティ・シェーファーはそんなに綺麗な訳ではないけど若い…此処に、此の映画の残酷さがあります。

然しワイルダーの作品って、台詞や会話が洒落てるから素敵よね?

コメディは云うまでもなく、先週観た『情婦』や今回の『サンセット大通り』のようなサスペンス作品でさえ、ユーモアを忘れない。だから、粋です。

『情婦』の冒頭、やかましい看護婦の「窓を閉めましょうか?」に弁護士が「口を閉めたまえ」と答えたり…

本作でも冒頭、屋敷のプールに浮かんでいるギリスの水死体に「憧れていたプールを遂に独占する事が出来た…その代償は高かったが」なんと云う、皮肉なナレーションが入ったりする。

そういう〈遊び〉と云うか〈芸〉が入るから、作品全体のトーンが沈まない。

無闇に味付けを濃くしようとする現代、映画だけでなく、小説にお芝居、そして落語も学ぶべき部分であります。

今日までの上映でしたので、是非ともDVDを借りて御覧ください! o(><)o

今日から同劇場、NOKKOの『REBECCA』…間違えた、ヒッチコックの『レベッカ』を上映するそうな!楽しみ♪ ◎^∇^◎

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