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2010年2月23日 (火)

【映画見聞記 vol. 232】

【映画見聞記 vol.<br />
 232】
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 232】
【映画見聞記 vol.<br />
 232】
昨日は、今年初の〈活写会〉。

…え?

「〈活写会〉って、何だっぺ?」ですと?

何度も此処で記してますが、此の〈活写会〉と云うのは、その名の通り〈活動写真を観る会〉…要するに、映画鑑賞をする会ざます。

まァ〈会〉と云ったって、会長の私と北澤仁副会長との2人だけの構成ですが(←北澤仁副会長は、学生時代のバイトの後輩。今や、コントグループ〈ザ・ゴールデンゴールデン〉の一人として活躍中。先日の『エンタの神様』にも出ておりやした♪)。

今回は『人間失格』と『フローズン・リバー』の2作。

晴れた渋谷の昼下がり、北澤副会長と〈TSUTAYA〉で待ち合わせして〈五右衛門〉でパスタランチ♪デートだね、まるで。

先ずは〈シネセゾン渋谷〉にて『人間失格』。

太宰治の有名過ぎる原作を『赤目四十八瀧心中未遂』の荒戸源次郎監督が映画化。学生時代に私も読みましたが〈自殺未遂をする〉以外は、あんまり覚えておりません。さて、如何なもんでしょうか…

デカダントな空気を蔓延させつつ、破滅への一途を辿る。退廃の美しさが、銀幕を充たす秀作。

寺島しのぶ・小池栄子・大楠道代・石原さとみ・室井滋・三田佳子…あらゆる世代の女性と関係を持つ主人公が、生田斗真さん。

違和感を覚えるかと思いの外、純粋な破滅型を嫌味なく好演。生田さんがジャニーズだなんて、オラ知らなかっただよ。

三つ編みの良子(石原さとみ)がたばこ屋の店先にぼんやりと座る絵が、何とも云えず蠱惑的。好きなシーンです。

「あなたは女の傍にいない方がいい、女がいるとどうも駄目だ!」

「良子ちゃんだけは許してやれ。お前だってロクな人間ぢゃないんだから」

「お父ちゃんがお酒を呑んでるのではなくて、お酒がお父ちゃんを呑んでるのかもね」

ラスト間際の列車の中の祝祭的空間が、此の監督らしい。

「今の自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一切が過ぎていきます」

そういえば大楠道代さん、どこと無く木村カエラさんに似てますな?木村さんも年齢を重ねると、ああゆう感じになるのやも知れませんね。

続いて〈シネマライズ〉にて『フローズン・リバー』。

2008年の【サンダンス映画祭】でグランプリに輝き、審査員長のクエンティン・タランティーノから「今年観た中で最高にエキサイティングで息をのみほどすばらしい」との賛辞を贈られた話題作。

寒々しいポスターが、同劇場で上映していた繋がりも手伝い、ダニー・ボイルの『トレインスポッティング』と共にロングランヒットしたコーエン兄弟の怪作『ファーゴ』を勝手に想起しましたが…さてさて、如何なもんでしょうか?

あら?いい意味で予想を裏切られました…お見事です。感動です。傑作です。

みんながみんな悪事を働いてるのですが(←と云っても人を欺いたり殺したりする類の悪事ではありませんが)、みんながみんな愛する者を守りたいが為に仕方なしにやっている…っちゅうのが、此の映画の核となっており、爽やかな感動を生み出しております。

主演は、メリッサ・レオ。旦那に逃げられ散々な生活にくたびれた女・レイを、リアルに好演。ぶっきらぼうな表情の内側に、家族愛をちらほらさせてお見事。

火事を起こしそうになった息子のT・Jとレイが、蒸発した父親の事で大喧嘩になった際、T・Jから「お母さんがお父さんを撃とうとしたから出てってしまったんだ!」と云われ、レイが落涙しながら悲痛な面持ちで…

「家族を守るのに、お母さんには他に方法が無かったのよ。いい父親よ?ギャンブルさえしなければ…」

と吐いた台詞が、物凄く胸に響く(←その後、云われたT・Jも泣きながら「サイコーの父親だ」と呟いたのも、響きました。双方の気持ちが、痛い程わかる名シーンです… (ノ_・。))。

自分が密入国の手伝いをしてるくせに、それを棚に上げてT・Jに「ワルと付き合わないで」と云うのには笑いましたが♪

2つの家族が一緒になり、手作りのメリーゴーランドを回転させている静かなラストも、清冽な感動を胸に引き起こす。

監督・脚本は、女性のコートニー・ハント。何と、本作がデビュー作!今後、益々のご活躍を期待しております(←お前が頑張れ)。

スリリングな展開からも目の離せない此の映画、是非とも劇場で観て下さい! (>_<)

それから私と北澤副会長は、上野に移動し〈坐・和民〉にて、幸せ気分で乾杯♪ぐでんぐでんになった我々は、それこそ〈人間失格〉でした… (-_-;)

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コメント

いつのまにかうとうと、・・・・ん?朝です!?

投稿: | 2010年2月24日 (水) 08時17分

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