いよいよ楽日、夏のジョニー!




昨日も【両国寄席】。ジョニーこと上楽師匠のトリも、いよいよ楽日。
私が『悋気の独楽』を演って高座から下りると、間もなくジョニーが楽屋入り。
タバコを吸いながらジョニーが煙と共に吐いた一言は、楽屋を震撼させた…
「最近オレの部屋、何か知らんけど〈さば味噌のくさった臭い〉がするんだよ。吸ってた〈エコー〉の所為だと思うんだけど…それともどっかで猫かネズミが死んでんのかな?ホゲ〜」
一流芸人の一言は重みすら感じさせる…流石ジョニー。私は畏敬の念を込めて「片付けた方がいいですよ」と。
ジョニーのトリネタは、先おとといの7日が『宮戸川』、一昨日の8日は『転宅』。
「楽日は何だろう、恐らく『皿屋敷』か『青菜』だとは思うのだが…待てよ?お亡くなりになられた露の五郎兵衛師匠直伝の『鹿政談』かも…ん?「新吉、ウチの女房とヤリやがって〜!」と云う余りにも直接的な台詞で好楽を爆笑させた『紙入れ』の可能性も…いやいや、矢張り〈夏男〉らしく『皿屋敷』か『青菜』だろう」
…なァんて勝手に予想してたら、仲入り後(くいつき)に上がった神楽師匠が『皿屋敷』に入った。
「三代目・桂春團治を不思議と彷彿とさせない『皿屋敷』も捨て難かったのだが…こうなると矢張り『青菜』か?」
〈ジョニーファン〉の私は、とうとう当人に聴いてみた…
「兄さん、今日は何をお演りになるのですか?」
するとジョニーから返ってきたのは、意外過ぎる答えだった…
「ウン?いや今日はオレ『引越の夢』でも演ろうかと思ってんだよ」
な、何ィ〜っ!そんなネタを持っていたのか〜っ! (。。;)(←軽く失礼)
それを聞いた鳳笑は〈楳図かずおマンガ〉のように目を見開きながら、ネタ帳をじっと見つめて…
「ああ、幸い今日は〈夜這い〉が出てませんね」
鳳笑くん、そうそう〈夜這いネタ〉はないよ… (-_-;)
タバコを揉み消したジョニーが「ぢゃ、お先〜」と云いながら高座へ向かう…その後ろ姿は、まるで〈死地へ赴く戦士〉さながらだ(←いや、どう見たって〈前日に呑み過ぎた生ビールが残っている二日酔い〉さながらだ)。
未だかつて聴いた事のないであろう『引越の夢』を心待ちにしながら、私はソデで息を潜める。
するとジョニーは「昔から〈鵜の真似をする烏、水に溺れる〉と申しまして…」と始めた…。
はにゃ?
鵜の真似?
夜這いに関係ある?
「オヤオヤ?」と思う間もなく、小咄をふった直後だった…
「植木屋さん、ご精が出ますな?」
…オーイ、どこが『引越の夢』だよ!お馴染み『青菜』ぢゃねえかよ〜っ!! (ノ><)ノ
しかしながら、円橘師匠を爆笑させた伝説の十八番は衰えを知らず健在。思いっきり楽しませて頂きやした♪
追い出し太鼓の後、鳳笑が気を利かせて『マイウェイ』を流した。流石は鳳笑、ジョニーには『マイウェイ』がよく似合う事を知っているのだ…(←いや、悪ふざけ以外の何物でもないだろ)。
上楽師匠、お疲れ様でした!
終演後は、ジョニーの3日間の疲れを癒すべく打ち上げ…あ、岩手からいらしていた新沼孝純ご住職の御馳走でだけどね。
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