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2008年10月 1日 (水)

【第483回 落語研究会】

【第483回 落語研究会】
【第483回 落語研究会】
【第483回 落語研究会】
【第483回 落語研究会】
昨日は〈国立小劇場〉にてTBS主催の【第483回 落語研究会】でした。

いつもウチで観ている円生・小さん・志ん朝のビデオは、みんな【落語研究会】の高座だ。

そんな伝統ある落語会に、王ちゃん初お目見え…嬉しいようなくすぐったいような。

メンバーは出番順に…

三遊亭王楽、柳家一琴、柳家花緑
〈仲入り〉
柳家小満ん、春風亭正朝
(敬称略)

…と云う、普段は滅多にご一緒することのない方々との落語会。楽しみだ♪

楽屋入りすると、自分の名前が下駄箱にある。あんまり嬉しくて、思わずパチリだ。

着いて間もなく、着替えてメイクしてもらう。胸がドキドキするでねえけ。

トップは私。舞台ソデに沢山の方々がいらっしゃるので、めちゃくちゃ緊張する。でも、緊張してないフリをする。しかし、緊張がばれてる(と思う)。弱ったもんだ。

ネタは『蔵前駕籠』。

いや〜、初めての研究会な上に久々の口演なもんだから、ガッチガチよ。終わった後にプロデューサーから「いい出来でしたよ?」とのお言葉を頂いたのが、何よりの救いでしたが…。

それでも何とかかんとか持ち時間の20分を演り終えて、次の出番である一琴師匠に「お先に勉強させて頂きました!」と云うと、あちらが一言「早いよ!」と…。

「へ、何が?」と思いつつ時計を見ると、15分しかやってねえでやんの。何を抜いたと云う訳でもないのにね。

「兄さん、スイマセン」と云うと「いんだよ、オレも早いから」って、何の話だ?

一琴師、上がって開口一番…「小供(私)と孫(花緑師)にはさまれ、一般人の落語を聴いて頂きたいと思います…」って、上手いねどーも。

ネタは『鬼の面』。ふっくらした師匠に、お伽話のような此の噺はぴったりだ。

続いて、花緑師匠が『刀屋』。『おせつ徳三郎』の〈下〉ですが…

おおっ!『花緑版・刀屋』だど!?

従来の無理のあるサゲを取っ払い、納得のいく形に作り上げていらした。

食い入るように聴かせて頂いた噺の出来栄えには勿論のこと、落語と格闘されている真摯な姿勢に、とてつもなく胸打たれました…花緑師匠、私はアナタについていきます!(追伸…マクラで何度も私の名前を出して頂き、嬉しい限りでごんす m(__)m)

仲入りはさんで、小満ん師匠が『盃の殿様』。

もう何度か此の噺は聴かせて頂いてはおりますが、別に無理に押す訳でもないのに、優しい味わいで楽しませて下さる…落語の醍醐味を教えてくれる師匠です。

トリは正朝師匠で『中村仲蔵』…何と、56分57秒の熱演!わかりやすく丁寧に説明しながら、物語を展開していくのは流石です。

間に入っていたエピソード(←先代の小さん師匠が〈袴〉を〈ズボン〉と云ってしまったこと、また先代の柳朝師匠(馬生師匠かな?)が〈蔵の扉〉を〈蔵のドア〉と云ってしまったこと)が面白い。

たっぷりと落語を堪能させて頂いた夜でした。

終演後、赤坂の居酒屋にて打ち上げ。

小満ん・正朝両師匠から、我々若手が知らない〈志ん生・文楽・円生・彦六〉にまつわるエピソードを聴かせて頂き、興奮のるつぼ。

更にその帰り道、小満ん師匠は私に、ご自分の師匠である〈八代目・桂文楽〉とのエピソードを、下記のようにお語り下さった…


「ボクは師匠(文楽)に普段から『噺なんてどうでもいいんだよ!』なんて事を口酸っぱくして云われてたンだけど、はじめはまるっきり意味がわからなかったン…それから二ツ目になって間もなく或る方がボクの勉強会を〈本牧亭〉で開いてくれることになって、師匠に断りに行ったンだけど、その時師匠は何も云わなかったんだ。会の方は、踊りのお師匠さんやら皆さんのお陰で、沢山のお客様が集まって盛況に終わったんだけど、楽屋に誰かから1ダース分の瓶ビールが届いてた…誰かと思ったら、驚いたことに師匠の文楽からだったン…嬉しくってねェ?翌日師匠のお宅に御礼に行くと『会はお客さん集まったかい?』ってんだ。『お陰様で沢山の方々が御来場下さいました』とボクが云うと、師匠はポツリと一言…『勉強した人間が勝つんだよ?』と…嬉しいのと反面、いつも云ってる『噺なんかどうでもいいんだよ!』とはまるっきり逆の言葉だと思ったらそうぢゃないン…噺の勉強は当たり前で、普段が肝心なんだって事だったんだねェ…」


銀座線の終電ギリギリのホームで、そうやって喋ってくれた小満ん師匠の目は、とびっきりの優しさに満ちておりました。

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